顕微鏡を使って神経細胞のかたちとはたらきを調べるのが我々の研究室のアプローチです。
様々なイメージングの方法論を開発し、それを応用して脳の機能の秘密を解き明かします。
大学の学部教育では解剖学、組織学、脳形態学を医学部学生に教えています。大学院ではイメージングによる神経細胞生物学を教育し、若手研究者を育成しています。
脳の基礎生物学はヒトの脳の疾患の予防、診断、治療にも役立てることができます。発達障害や精神疾患の背後に存在する神経ネットワークの変化とは何か、その謎を追求しています。
ヒトの脳は安定かつ柔軟な臓器です。なぜヒトは数十年間のことを覚えていられ、同時に初対面の相手の顔や話し方、服装も同時に覚えられるのでしょうか。安定性と柔軟性の背後には神経細胞間のつながり(シナプス)の精巧な機能が存在しています。